こまごめ通信vol.33(2022年2月号)ができました

 駒込を愛する人びと「駒込人」が発行するこまごめ通信。駒込人お気に入りの人やお店、スポットをご紹介します。
 時おり、春の兆しを感じるような季節になってきましたね。新型コロナの猛威はとどまることを知らず、厳しい「冬」はもうしばらくつづきそうですが……。耐え忍ぶ、だけではつらい!
 こまごめのほっこりエピソードや楽しいニュースで、しばし心の休息を。読者のみなさんからの情報も、お待ちしてます!

河童参り

 駒込近くの、巣鴨の染井霊園横に在る慈眼寺(MAP①)の墓地に芥川家のお墓が在ることはご存知ですか?
いまから三十年近く前なのですが、夕立が降ってきて、何人かがウチの窓の前で雨宿り。窓が開いていたので、賑やかな話し声がつつ抜け。

 うるさいなあとのぞいてみたら、雨宿りしているのは五人の男性。燃えないゴミの日に捨てようと思っていたビニール傘がちょうど五本。差し上げれば、いらない傘も処分でき、うるさいのも追い払えて一石二鳥と思い、ビニール傘五本を持って雨宿りしている男性たちのところに行き、
「あのー、ちょうど捨てようと思っていたいらない傘があるので、良かったらもらっていただけませんか?」
というと、
「わあ、ありがとうございます‼」
と元気な声で傘を受け取り、
「僕たちこれから“河童参り”に行くんです!」
「河童参り?」
と頭を傾げると、
「今日は芥川龍之介の命日で、命日に芥川龍之介のお墓をお参りすることを“河童参り”っていうんです。」
「僕たち大学生で、文学部の二年生なんです。」
「そうなの。こんな夕方から墓参り?」
「はい!」
「着く頃には暗くなり始めるんじゃないかしら。幽霊出そう。怖くない? 雨降ってるし……」
「大丈夫です!」
「そうなの。まあ、いいけど。気をつけて。では、わたしはこれで。」
と家に戻ろうとしたら、
「あの……大したお礼はできないのですが」
とズボンのポケットの後ろから何か取り出そうとしているので、てっきりお金を渡そうとしているのかと思って、
「いえいえ、ちょうど捨てようと思っていた本当にいらない傘だったので、貰っていただけて助かったのは私の方です。そんなお礼なんて、とんでもない!」
と後退りしたら、取り出したのは一筆箋とペン。
「先日、僕が不忍池で詠んだ句なのですが……」
と、万年筆でスラスラと俳句を一句書いて渡してくれました。

 虚をつかれて、
「あ、ありがとう」
受け取り、面食らっている私にさわやかな笑顔で、
「傘ありがとうございました。では、失礼します。」
と礼儀正しく挨拶し、他の四人も口々に感謝の言葉を述べて、もう少し雨脚が弱まるまで雨宿りしていかれたらというのを、
「いえ、もう傘があるので大丈夫です」
といって雨の中、河童参りへと行かれました。

 家に入り、渡された俳句を見ると、
「五月雨の……」
なんかそれしかもう覚えていないのですが、青年が贈ってくれた俳句に吹き出して、一人大笑い。
いまの時代に、お礼に一句って……可笑しすぎる。

 こんなこと滅多にないだろうけど、声を掛けなければ、こんなエピソードも生まれなかった。
この出会いはまさに一期一会。駒込界隈は本当にいいところです。

アビール・アル・サマライ(イラク出身駒込在住)

昔ながらのケーキ屋さん

 純喫茶って魅力的ですよね。駒込に越してきてからは「ボンガトウ(③)」によく行くようになりました。

 かためのスポンジが好きで、ショートケーキと息子も食べられるフルーツロールケーキを買うことが多い。テイクアウトの箱は、何もない真っ白な箱。ケーキの周りについているフィルムも、ケーキを乗せている銀紙も、箱と同様なにも装飾はない。この、飾らない素っ気なさが良い!

 店内には、平日の昼間でも意外と人が居ます。奥の席にいつも座っているおじいちゃん、常連さんなのかな?とか思ったり。店員さんは子どもにやさしく、気さくに話しかけて下さり、ベビーカーでも気軽に買い物できます。
昔ながらのケーキ屋さんという感じで、ほっと落ち着くお店です。

さゆり(ミニマムママ)

こまごめニュース

★金魚亭(④)などで月に一回開催されている「ひだまりマルシェ」。今月は二月二十六日(土)と二十七日(日)の二日間開催予定みたいだニャ!
こまごめ所縁のハンドメイド作家さんの作品が買えるんだニャ~。アクセサリー、布やフェルト小物、編み物、ベーグル、コーヒー、焼き菓子など、その時々で出店者が異なるのもおもしろい!今回はどんな作品たちに出会えるかニャ~?
詳細&Instagramはこちら

★Facebookグループ「駒込を楽しみ隊」には三七〇〇人以上の方が参加中! 毎日こまごめの旬な話題で盛り上がっているニャ~。
先日は新規オープン店の情報が寄せられていたのを見たニャ。三月一日(火)「JR駒込駅北口目の前」に、たじま横の「げんきまる」さんがテイクアウト専門店を出すとか!
「駒込を楽しみ隊」、ぜひ覗いてみてニャ!

こまごめ通信とは

 街を行きかうこまごめ人が、自分たちの好きな場所について静かに語る。こまごめへの愛をひっそり描く。
 この街で生活する人たちの息遣いが感じられるような、そんなコミュニティペーパーです。一年分の記事をまとめた冊子「こまごめ通信本①②」は、フタバ書店さん(④)で販売中です。


 定期購読をご希望の方は、「定期購読希望」と書き、 こちらから連絡ください!
発行:こまごめ通信 編集部

バックナンバーはこちら


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です