染井銀座にあった伝説のインドカレーレストラン「ムガルカフェ」。
スパイスにこだわり、「食べた後体が軽くなる、健康的なカレー」をテーマにした名店だニャ。
オーナーのカーンさんの物腰柔らかな笑顔と、
奥さんの未花さんのクリエイティビティと、
かわいすぎる子どもたちが作る空間は、多くのファンの心をつかんだニャ。
カーンさんのこと、カーン先輩って心の中で呼んでる。ーこまごめ通信vol.12「茶店のカウンターを出て」(しば田ゆき)より
カーン未花さんを思い浮かべると、「いいじゃん!」とか「素敵~!」という肯定的な言葉と、その屈託のない笑顔がすぐに思い出される。
伝説のイベント「筋肉とカレー」(ムガルカフェ)
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ムガルカフェの名物、ビリヤニ
ムガルカフェが駒込にできるまで
ムガルカフェは最初から伝説めいた存在だったニャ。
こまごめ通信2020年4月号にはこんな記事が寄せられているニャ。
二〇一六年冬、巣鴨駅前にインドの街かどが現れた。チャイ(スパイス入りミルクティー)、ココナッツからあげ、ビリヤニ(南アジアのまぜご飯料理)のお店。
本格的なあじわいのチャイを、寒空の下で飲むのが好きだった。こだわりのスパイスをきかせたビリヤニは次第に話題を呼び、有名になった。上野に住む友人が「巣鴨に毎週現れる“謎のインド料理屋”のビリヤニがおいしい」と教えてくれたことも。
しかし、話題を呼んだ矢先に、姿を消してしまった。
あんなにおいしいビリヤニを持って、あの人たちはどこへ行ったんだろう。そう思っていた二〇一七年、染井銀座にインド料理屋さんができた。のぞき込んでみると、「ムガルカフェ」の文字。その年で一番うれしい出来事だった。
ビリヤニはもちろん、ていねいに選ばれたかおり高いスパイスのきいたカレーは絶品。だれでも、愛らしいカーン一家の一員になったような気持ちになれるのも魅力。天使のように笑う二人の娘たち、いつもキラキラした目で楽しいことをしている奥さんの未花さん、優しい笑顔のカーンさん。そしてゆかいなインド人シェフたち。商店街にあたたかくともった、インドの家庭のあかり。
悲しいことがあって、ムガルカフェは突然姿を消してしまった。駒込人も、駒込人じゃない人も、みんな悲しんだ。だけどすぐに、カーン一家とゆかいな仲間たちは帰ってきてくれた。あの笑顔と、ビリヤニとともに。
新・ムガルカフェが駒込にできたらいいなぁって思うけど、ムガルカフェが世界のどこかにあるだけで、私は幸せだと思う。
ゴメスの飼い主は、2016年に巣鴨に現れたムガルカフェのころからの記録を残していたニャ。
ムガルカフェの火事
そして忘れもしない2020年1月14日、ムガルカフェは隣の八百屋「まるたけ」さんの火事の延焼をうけて、なくなってしまったのだニャ。
その時の経緯や、ムガルカフェ再建までの記録は、奥さんの未花さんによって詳細に残されているニャ。
ムガルカフェ再建に向かう間は、レリッシュラフさんやレトロフィッシュカフェさんの前で屋台を出してくれていたニャ!
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不死鳥のようによみがえるムガルカフェ
「ムガルカフェの新店舗が、西早稲田にできる!」と聞いたのは2020年3月。なんと火事から1か月半というスピード感だニャ!
ビルの名前は「フェニックス早稲田」。まさに火事から不死鳥のように復活するムガルカフェにぴったりな名前だニャ。
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未花さんのアートによって、個性的に仕上がった店内に入ると「ムガルカフェが帰ってきた…!」という気持ちでいっぱいになったニャ。
6月19日のプレオープンに早速行ったニャ。
いつものムガルカフェのおいしいランチセット。いろいろあったけど、またムガルカフェのおいしいカレーが食べれるのが嬉しいニャ。
隣でカーンさんが机にペンキを塗っていて、「なんかムガルカフェらしいニャー」と思ったニャ。
ムガルカフェは西早稲田に行ってしまったけど、今もこまごめの人たちはムガルカフェを大好きニャ。
ムガルカフェは続くよ、いつまでもニャ。