こまごめ通信vol.35(2022年4月号)ができました

 

駒込を愛する人びと「駒込人」が発行するこまごめ通信。駒込人お気に入りの人やお店、スポットをご紹介します。
みなさん、こまごめの桜は楽しめましたか?小学校の入学式あたりは、満開の桜の下でランドセルを背負い、家族と写真を撮るこどもたちをたくさん見かけました。
あっという間に葉桜になり、季節や環境の変わり目にそわそわ。急な夏日に身体が追いつかないこともありますが、のんびり散歩やピクニックが楽しい時期になりましたね。

谷田川の流れ

昭和はともかく、江戸・明治を語れる古老はもうおられないから、当時の様子は史料や古地図から想像するしかない。コロナで遠出できないかわりに地元散策がはやり、ガイドブックもたくさん出ている。それらを頼りに幕末維新の駒込にタイムスリップしてみよう。

駒込の地理は山手線と本郷通りが基本だけれども、当時JRはもちろんない。だが本郷通り(岩槻街道)は立派にあった。中山道よりはマイナーだが、将軍の日光御成道であり、江戸庶民が飛鳥山に遊びに行く道でもあった。駒込あたりは両側に百姓家が並んでいて、ほかは田んぼや林。ただし街道の西側には大名の下屋敷、妙義神社(MAP①)や西福寺(②)、ソメイヨシノを誕生させた多くの植木屋などがあった。

本郷通りを駒込駅から旧古河庭園(③)まで歩くと、まず坂を下ってそれから登る。ここが谷であることがよくわかる。とりわけ、たじま(④)前のスクランブル交差点からは一目瞭然。駒込駅は、千駄木を通って御茶ノ水で終わる本郷台地の上にある。旧古河庭園は、田端高台を通って西郷さんで終わる上野台地の上にある。その間を流れていたのが谷田川だ。染井霊園(⑤)付近の池に発して、駒込・谷中を通過し不忍池に注いでいた。下流は藍染川と名前がかわる。漱石の三四郎が美禰子とデートした小川だ。

今は暗渠化されて水路はみえない。谷田川通りの名前だけが残り、その上にいくつかの商店街ができた。かつての流れの曲がりを少し直線に直したようだ。霜降橋から南東へ、山手線ガードをこえて田端銀座(⑥)へ。見慣れた道だが、当時を想像しながら歩くのも悪くはない。

けんこま(きょうも近所を散歩中)

懐かしの都鳥

 池袋に用事があったので、少し足を伸ばして我が故郷・駒込へ。最近は美味しい飲食店が増えたようですが、私がまっすぐ向かったのは「都鳥」(⑦)さん。

こちらは小学校の同級生のご実家で、写真の鳥カツ丼は子どもの頃、いや大学卒業後も週一ペースで食べていました。

いつも元気に出前してくれていたお父さんはご健在でしたが、腰は折れ、足元もおぼつかないご様子で、声をかける勇気はありませんでした。あの頃から三十年近く経っているのですから、無理もありません。

しかし鳥カツ丼の味は変わらず!まさにここでしか味わえない故郷の味!しかも六八〇円って……そんなにリーズナブルだったのか。いつまでもここに在り続けてほしい大切なお店です。

永井秀明(会社員)

こまごめのさいこうラーメン

つねじ(⑨)のにぼしラーメンは、世界でいちばんだいすき。コーラよりも、チョコレートよりも、にぼしラーメンがさいこう。かあちゃんが「おいわいになにを食べたい?」といったときも、「つねじのにぼしラーメンがいい」といったけど、「めんをパワーアップさせるためにお休み」だったから、ほんま(⑩)のラーメンを食べた。ほんまのしょうゆラーメンもおいしかった。だけど、つねじのにぼしラーメンもさいこう。

カイ(こまごめの六歳児)

こまごめニュース

★「こまごめ通信」本の三巻目が来月発売予定!詳細は「こまゴメスのこまごめ散歩」ブログでもお知らせするニャ。良かったらチェックしてみてニャ!

こまごめニュース
★「こまごめ通信本」③が四月三十日(土)に発売決定。こまごめ情報たっぷり!これを読めば、こまごめ生活がより楽しくなることうけあいです。
フタバ書店(⑪)さんにて予約受付中。お名前とお電話番号をお店にお伝えください。
発売記念のコラボ企画で「カフェフォルテ」さんにて「こまゴメス」パンも販売中です。
また、来月はカフェポートブルックリンさんでも、コラボ企画メニューを予定。乞うご期待!

★先月の三月・第三十四号にも記事を寄せていただいた、駒込のフリースクール「特定非営利活動法人だーちゃらぼ」(⑫)さんの「子どもたちの学習環境を整えたい!」クラウドファンディングが、支援金達成されました!おめでとうございます。

こまごめ通信とは

 街を行きかうこまごめ人が、自分たちの好きな場所について静かに語る。こまごめへの愛をひっそり描く。
 この街で生活する人たちの息遣いが感じられるような、そんなコミュニティペーパーです。一年分の記事をまとめた冊子「こまごめ通信本①②」は、フタバ書店さん(⑦)で販売中です。


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発行:こまごめ通信 編集部

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