こまごめ通信vol.77(2025年10月号)ができました

 「こまごめ」を愛する人びと=「こまごめ人」が発行するこまごめ通信。こまごめ人お気に入りの人やお店、風景を紹介します。
 ようやく秋めいてきたでしょうか。お散歩、街歩きシーズンの到来ですね! 七月から不定期で紹介している「駒込珈琲物語」。第三回は、Middle Garden Coffee Standでの一場面です。


駒込珈琲物語 第三回(一部抜粋)

 さっき見かけてちょっと気になっていた、エスプレッソとトニックウォーターが混ざった飲み物を頼む。写真を見る限りだと、ライムも入っているみたい。予想はつかない味だけど、このお店のセンスは間違いないはずだと、林檎とゴルゴンゾーラのトーストを思い出して、確信を持つ。

 出来上がったら席まで届けてくださるというので、席に戻る。改めて、ぐるりと店内を見回す。緑に包まれた、気持ちのいい空間。興味を引かれる本もいくつか飾られている。聞くともなしに、周りの声に耳を傾けていると、私と同じご近所の方もいれば、デートで駒込を訪れたカップルもいるらしいことに気付く。そうか、駒込にデートで訪れるという選択肢もあったのか。自分は暮らすようになるまで、駒込のことをこんなに深く考えたことがなかったので、盲点だったな、と思う。確かに、六義園もあれば、旧古川庭園もあるんだから、ふたつの庭園をめぐって、こんなおしゃれなカフェでお茶をするというのは、素敵な休日デートだなあ。

 「そういえば、さっきゴメスと、うちの店の前で会ってね」
 「あら! 今日は商店街まで来てたのね」

 明るい声で笑い合う、優しそうなふたりの女性が、しゃべる三毛猫ゴメスのことを話題にしていたので、私もつられて微笑む。ゴメス、まるで街のアイドルみたいだな。猫も人も、お互いを尊重しあう街。それが、わたしの暮らす駒込という街みたい。

小暮沙優(こぐれ さゆ)

ゴメスのこまごめでおかいもの(4コマまんが) vol.71 本格スパイス料理ニャ

盆踊りの夏

 こまごめは盆踊りが盛んらしい。こまごめ歴十三年目にしてようやく気づいた。自治会単独主催のものから、商店街、複数自治会合同主催のものまで、規模や趣も様々な盆踊りが開催されている。

 今夏わが家の盆踊りの幕開けは、七月二十六日。西ヶ原東部自治会の「納涼盆踊り大会」が、聖学院近くの西ヶ原一丁目児童遊園で開催された。路地を入り住宅に囲まれたところにある立地で、普段は静かだが、この日は賑わっていた。こどもは、おもちゃ釣りをしたり、ポップコーンを食べたり、ジュースを飲んだりに忙しい。それでも太鼓の音が鳴り、曲が始まると、リズムに誘われて盆踊りを楽しんだ。約束して来たわけではないのに、こま通メンバーや知り合い親子に出会ったり、母の小学校時代の同級生と話す機会を偶然得たり、地縁を感じる夕べでした。

 八月二十三日には、みんなの公園で行われた「西ヶ原納涼盆踊り大会」へ。広々したスペースに、幼児さんや小学生がたくさん集い、のんびりした雰囲気。ジャンボリミッキーの曲に合わせて、子どもたちが跳びはねていたのが印象に残っています。

 八月三十一日には駒込駅前通り商店街振興組合主催の「夏祭り」に参加。華のあるМCの掛け声、キレッキレの本気盆踊りを見せてくれる大人や、海外の方、小さい子、十~二十代の若者、揃い浴衣のベテラン踊り手さん等で、会場は大盛況。最後は中央舞台上とそれを囲む三重の円で、ぎゅうぎゅうになって踊る景色が見られました。

 地域最大級の「田端銀座盆踊り大会」に参加できなかったのが心残りだけど、来年は名物の仮装盆踊りも見てみたいと、早くも楽しみ。こまごめの底力を見た夏でした。

くれまちこ(こまごめ十三年母五年)

こまごめ通信とは

 こまごめ通信編集部と、こまごめ好きな方、こまごめを盛り上げたい方の有志によって作られるコミュニティペーパーです。一年分の記事をまとめた本(一~六巻)は、フタバ書店さんで販売中。お問い合わせは、下記メールアドレスまでご連絡ください。


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