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駒込駅に現れた、この広告を見たかニャ?
「この広告は以下の方々のご支援により掲出されています」と書いてあるニャ。どういうことなんだニャ?
気になって調べてみたところ、ファンの方々が出した応援広告とのこと。面白そうなので、どうしてこの広告を作ったかインタビューしてきたニャ。
「STATION IDOL LATCH!(ステーションアイドル ラッチ!)」って誰ニャ?
『STATION IDOL LATCH!』とは、 JR山手線・全30駅で働く駅員の中から、各駅一人ずつ選ばれたステーションアイドル。山手線の駅を愛する駅員が、業務時間外にアイドル活動をしているのニャ。30人の個性豊かすぎるイケメンアイドルたちがひしめいているニャ~
今回の広告は、「STATION IDOL LATCH!」結成3周年を記念して、パッセンジャー(STATION IDOL LATCH!のファンの人たち)の有志の人で企画し、Jeki応援広告(JR東日本グループの広告代理店さん)の方と連携して広告を掲示しているそうニャ!なんてアツいファンの方々だニャー。面白そうなので、話を伺ってきたニャ。
パッセンジャー(STATION IDOL LATCH!のファンの方)のお二人にお会いしてきたニャ
駒込駅に集合してくださったのは、駒込駅の広告企画に参加した塩田さんと、イラストを担当したじんいんさん。
初対面だったので、わかりやすいように皐月さんのバッジをたくさんつけた痛バッグ※で来てくださったニャ
※痛バッグ…好きなアイドル、好きなキャラクターのキーホルダーや缶バッジなどをたくさん飾り付けたバッグのこと
今回の駒込駅の込駅の広告企画に参加した塩田さんと、広告のイラストを担当したじんいんさんにお話を聞いたニャ。
お二人の推しは「駒込駅の駅員、英 皐月(はなぶささつき)」さん。
駒込駅のステーションアイドル、英 皐月(はなぶさ さつき)さん
STATION IDOL LATCH!の中でもひときわ華やかかつ美形な英さん。中性的でミステリアスな人だニャ。
駅近くに二か所の庭園(旧古河庭園、六義園)がある駒込を愛する英さんは、花にゆかりのある人。
花言葉を会話の中で使ったり、ほかの人のことを「〇〇(花の名前)の人」と呼んだりされるのだそうだニャ。
ちょうど英さんの名前の「さつき」が満開の六義園を歩きつつ、STATION IDOL LATCH!や英 皐月さんの魅力を聞いてみたニャ。
てくてく
―英さんの魅力はどんなところかニャ?
塩田さん・じんいんさん 顔ですね。
―身も蓋もない答えだニャ。
塩田さん 顔から入ったんですが、英さんの魅力は「奥ゆかしい」ところ。たとえば、「駅員日誌」(各メンバーがやっているブログのようなもの)ではSTATION IDOL LATCH!の総選挙に際して「戦って優劣をつけるなんて」と題し、あじさいの花の写真のみをアップしています。あじさいの花言葉(「無常」「移り気」)にからめ、直接的な表現を避けているところに英さんらしさが出ています。
―なるほど、なかなか思わせぶりだニャ。想像する余地があることで、魅力に奥行きが出てくるのかニャ。
どうしてSTATION IDOL LATCH!にハマったか教えてほしいニャ。
じんいんさん 私はイベントで「あなたの運命の人は」というくじ引きを引いたのがきっかけ。オタクは「運命」という言葉に弱いんです。キャラクターデザインが好きでした。
ボイスドラマ、ラジオとコンテンツが展開していきましたが、わりとゆったりとしたペースだったので、ゆるくファンを続けていました。
ボイスドラマやラジオを作業しながら聞いていたのですが、各キャラクターのセリフ回しが面白くて。文学や和歌の引用などもあり、勉強になるなと。コンテンツが魅力的でクオリティが高いことが魅力です。
―STATION IDOL LATCH!を一言でいうと何かニャ。
塩田さん まちを好きになるアイドルです。
英さんにハマって、駒込駅に初めて降りてみて、六義園を訪れました。その時にカフェ・ポート・ブルックリン(閉店)に入ってガレットを食べました。
今までに行ったことのない駅で降りて、その魅力にふれて、街歩きをすることでどんどんその駅が身近になっていくのが楽しいですね。
今はなくなってしまいましたが、あんフラワー華水月(2022年閉店)さんで、英さんのイメージカラーでケーキを作ってもらったことがあります。
―ほかに、こまごめでお気に入りのお店はあるかニャ?
塩田さん カフェアンドデリクックさんが好きです。パスタがおいしい。
この前は、中華の水雲居(すいうんきょ)さんでランチを食べました。
他にも、jam coffee(閉店)さんのパンケーキや、
カフェTのパフェも。
―こまごめ人のようにこまごめのお店を楽しんでいるニャー。
さて、こちらはしもふり銀座だニャ。しもふり銀座のシンボルキャラクター、しーちゃんと、息子のもーちゃんがいるニャ。
塩田さん・じんいんさん あ、本当だ。しーちゃん、商店街中にいますね。かわいい。
―最後に、駅に掲示した広告のことを教えてほしいニャ。
塩田さん パッセンジャー(STATION IDOL LATCH!のファンの人たち)の有志の人で企画し、Jeki応援広告と連携して広告を掲示しています。
有志のメンバーの企画なので、すべての駅にあるわけではないんですよ。駒込駅は3人のメンバーで作っています。
広告のデザインは自分たちで作るので、いろんな形態があるのですが、私は同じ英さんのパッセンジャーであるじんいんさんにイラストをどうしても描いてほしくて、お願いしました。
―素敵なイラストだニャ!
じんいんさん ありがとうございます。今回はSTATION IDOL LATCH!の3周年のお祝いであることと、英さんの所属しているユニット「花ゑみ(はなえみ)」のメンバーの3人を描きました。
花ゑみは英さんと巣鴨駅の高岩大智くん、高輪ゲートウェイ駅の和泉オーキッド亜恋さんから成るユニットです。
―なるほどニャ。さてこちらは、英さんと同じ名前のさつき通り。駅のところまでやってきたニャ。
最後に、fudangohanカフェさんで一息つくニャ。
まとめ
さつき通りを見ながら「もしかしたら、英さんが就業時間後にこのお店に入っているかもしれない」という会話をするのを見ていると、本当に英さんがこまごめを歩いているような気がしてくるニャ。
ところで、六義園は柳沢吉保が加賀藩松平家の上屋敷跡を譲り受けて作った日本庭園ニャ。
紀州の和歌の浦の景勝を映し、『万葉集』『古今和歌集』の名勝を取り出し、88か所の景色を映し出すという壮大なプロジェクトだったニャ。なかなかファンキーだニャ。
六義園の説明の中で「見立て」(あるものを、それと似た別のもので示すこと)という言葉が使われていたニャ。ゴメスはこの「見立て」は、STATION IDOL LATCH!のパッセンジャーたちにも受け継がれていると感じたニャ。
「英さんを思わせる色合いのつつじがありました!」と六義園を楽しむお二人は、ゴメスに六義園の新しい楽しみ方を教えてくれたにゃ。
「推しのキャラクターが生活しているまちを楽しむ」というクリエイティブな楽しみ方をするパッセンジャーの皆さん。自主広告を出す皆さんの熱意を感じる取材となったニャ。
そんなアツいストーリーを感じながら、広告を駒込駅で見てみてほしいニャ。
STATION IDOL LATCH!
JR山手線・全30駅で働く駅員の中から、各駅一人ずつ選ばれたステーションアイドル。