「こまごめ」を愛する人びと=「こまごめ人」が発行するこまごめ通信。こまごめ人お気に入りの人やお店、風景をご紹介します。
みなさん、今年はお花見しましたか?こまごめでは、桜の次はツツジ、サツキもありますよ!
凸凹地形は駒込らしさ
駒込一帯は、旧石神井川(今は暗渠となった谷田川が細々と流れる)が形成した複雑な凸凹地形(地形の成り立ちを知りたい方は、是非、飛鳥山博物館へ)。こまごめ通信編集部では、その凸凹を駒上、駒下と呼んでいるらしい。
駒込エリアは、東京の西半分を形作る“武蔵野台地”の東の縁になります(編集部の取り決めで、“こまごめエリア”は駒込駅から1.5km以内を対象とのこと)。この周辺は、地形も影響してか太古から何度か繁栄した時がありました。
縄文時代には上野半島(西ヶ原)と本郷半島(駒込、本駒込)の間は海で、駒下の商店街地区は入江だったはず。その時期、中里には日本最大級の貝の加工場があり、西ヶ原貝塚周辺に多くの人がいたようです(我が家の地下も遺跡エリアです!)。
その数千年後の奈良時代は滝野川公園辺りは、武蔵国の中心で、地域の年貢を集めていたという。
また、江戸時代の様子は、骨董カフェ陽さんに飾られている実物の“江戸時代の地図”で確認してみて下さい。植木屋さん、鷹匠屋敷まであるのも凸凹で、水に困らない土地だったからでしょう。大名屋敷と植木屋さん、谷戸の農家さんとお寺さんが並ぶ、ほのぼのした駒込の風景を眺めてみたいものです。
明治時代に入り、文京、豊島の駒上エリアに木戸孝允や岩崎家が住むようになって高級感を増したのはご存知の通り。渋沢や木戸、岩崎に加え、巣鴨から徳川慶喜が、駒込の地で語りあったなんてエピソードがあると嬉しいですね(と想像に耽る)。
今では三つの行政区の端っこで凸凹の土地である駒込エリアは、大規模な発展がなかったことで下町的な良さも残る素敵な場所ですよね。
あえて住人として、一つ厄介なことといえば、駅のつくり。そもそも高低差があって駅の反対側に行くのが面倒な上に……、駒込駅の改札は、一つが「東口」でもう一つが“西口”ではなく「北口」。説明しにくい。しかも「東口」より北に位置してない(下町の東口、山手の北口というと語弊を招くが、私はもっぱら東口改札を利用している)。
そんな面倒くさい駒込ですが、住んでると、とても愛着が湧きます。
吉武(駒込のバート)
みんなのゴメス展
今月は、こまごめっこの二作品。
ゴメスの特徴をよく捉えて表現してくれています。ありがとうニャ!
推し桜の変遷
以前は、駒込駅前の桜に毎日元気づけられていた。しかし通勤が無くなり、こどもが生まれてからは、西ヶ原みんなの公園や、染井よしの桜の里公園の桜を楽しむことが増えた。この二つの公園は、早咲きの河津桜とソメイヨシノがあるので、長く桜を堪能できる。
今年一番のお気に入りは、石川幼稚園に咲く桜。賑やかな園児の声や姿と、美しくも儚い桜のコントラストが、妙に心に響きます。
来年、再来年、十年後……、どの桜に惹かれるのか。楽しみです。
くれまちこ(こまごめレベル中級ライター)
こまごめニュース
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