駒込を愛する人びと「駒込人」が発行するこまごめ通信。創刊号の今回は、駒込人お気に入りのお店や場所、そして人を紹介します。春風にさそわれながら、駒込を散歩してみませんか。
茶店のカウンターから
小林さんはロックだ。
商店街に黄色い小さな洋服屋を構えるのが小林さん。洋服が好きで、自分の選んだ服について話すときのキラキラした顔がわたしは好き。七十歳なのに、ジーパンにカットソーとジャケットのような過不足ないかっこいい洋服を着て、荷物も持たずに店にやってくる。
小林さんは日々に起こる色々な話を聞かせてくれる。水道管が破裂して商店街が水浸しになったこと、詐欺師が商店街の各店舗を回っていること。ある日はこんな話をしてくれた。突然やってきた保険の営業の愚痴を話しながら、「あいつら『奥様がガンになったらどうするんですか？』とかネガティブなこと言うから言ってやったよ『ガンは愛で治します』って！」笑いながら冗談のように言っていたけれど、わたしは小林さんなら愛でガンを治せるだろうなと思ったし、小林さんもそう思ってるに違いない。小林さんはロックだ。
女性が好きなので洋服は女性モノしかない（笑）らしいけど、見つけてみてください。
しば田ゆき（百塔珈琲Ｓｈｉｍｏｆｕｒｉ 店長）
駒込のんびり日曜散歩
まだ肌寒い朝は「殿上湯」の朝湯へ。富士山を眺めながら、広い空間と天然水＆備長炭のお湯でゆったり。
上がって、気付けばもうお昼近く。晴れてきた、と「旧古河庭園」のほうへ。
お昼食べようと「ｃｏｃｏｆｕｌｕ」カフェへ。ショーケースのアップルパイを眺めつつ、今日はキューバサンド。ふっくらパンに、野菜のピクルス、豚肉にチーズがとろりサンド。優しくて絶妙な味付け。
食後のコーヒーを飲んだら、隣の小道、旧古河庭園の脇を下り、「無量寺」へ。堂々とした門構えをくぐると、すぐ前を猫がゆっくりと横切る。参道に沿って整えられた植木が続き、その根元にはまた、猫、猫…そして奥のお堂は猫の場所。今日は五匹が伸びたりまるまったりして、日なたでうとうと。
最後は京都みたいなお寺の雰囲気と猫で寛ぐ、休日の散歩コース。
ほんだゆか（駒込の不思議なシェアハウス住人）
魚壮さんの目利きのチカラで日替わり飯
カボちゃんです。しばらく体調不良でお休みしてますが復活予定です。
当店の日替わりお刺身ご飯。
最初は自分の栄養不足から買い始めたんですけど、仲の良いお客様に出してる最中から好評で始まりました。
鰯や鯵、鰹のタタキ、鯛や穴子と色んなメニューが増えました。白身なら淡口醤油、鰹の脂が強い時は濃口醤油に柑橘やお酢でサッパリした簡易ポン酢とか。薬味も冬は柑橘の皮をおろして散らしたり、夏はシソやミョウガを微塵切りにしたりと組み合わせたり、自分でお刺身を買っても薬味を切るところまでは中々しないので僕ら独身のお客様には薬味が好評ですね。
これらは当店からすぐ近くの魚屋の魚荘さんから仕入れさせてもらってます。店頭の顔ぶれが季節や日々で毎朝変わります。
「今日のおすすめは鰯が脂が乗ってるよ。」「初ガツオが入ったよ。」アナゴなんかもタレに使うアラも残しておいてくれたり、地元密着ならではの融通を利かせてもらったり、良い魚がない時はこんなのあるよーとかおすすめしてくれたり、初めてのお魚はどんな風に調理すると美味しいとか。
普段、回転寿司とか食べてるとおろしたての魚の美味しさって忘れがちですが、餅は餅屋と言いますが、魚屋さんのお魚の美味しさは格別です。献立に悩んだら魚荘さんにお任せしてみるのも良いですよ。
窪川剛史（「麺やＫＡＢＯちゃん」店主）
駒込を楽しみ隊
ビジュアルシェアの達人・岡野康之さんの写真
フェイスブックのグループ「駒込を楽しみ隊」でのニュースは「駅前の『セシル66』がいつの間にか『ラソンブル』という店に変わってた」と岡野さんがレポート。今回写真を投稿してくれたあゆみさんはさっそく行ってみて「サンドイッチがおいしい」「居心地よい」とリポート。情報が早い！
また、『麺やＫＡＢＯちゃん』の復活は嬉しいニュースでした。初日に行ったけど、すでに行列が…。
フェイスブックで「駒込を楽しみ隊」で検索してみてください。どなたでも参加できます。駒込を楽しみ隊のウェブサイトもご覧ください。こちらはこれから情報を充実させていきます。
編集後記
第一号を発行するや否や、大反響をいただいたこまごめ通信。さっそく第二号も作りました。オフ会もとても盛り上がっていて、駒込の外からも人が来てくれました。ぜひ、遊びに来てください。（織田）
発行：駒込を楽しみ隊 編集：織田博子
協力：百塔珈琲shimofuri
