こまごめ通信vol.69(2025年2月号)ができました

 「こまごめ」を愛する人びと=「こまごめ人」が発行するこまごめ通信。こまごめ人お気に入りの人やお店、風景を紹介します。

 今月号は「こまごめぐるぐる」企画第五弾。こまごめのお店を編集部が取材して、店主やオーナーの想いをお伝えします。今回は、第四回の取材店「ナインスピアー」さんオススメのお店のひとつ、「ダ・ノブ」さんをご紹介!

こまごめぐるぐる vol.5 
Da Nobu Pizza al Forno

 店主の大塚宣明さんと、妻の昌代さんが切り盛りする「ダ・ノブ・ピッツァ・アル・フォルノ」は、二〇一六年二月から駒込にお店を構えています。
 調理師専門学校を卒業後、お菓子の道に進もうと思っていたノブさんは、入社したお店で期せずしてイタリアンレストランに配属されたのをきっかけに、イタリアンの道を進み始めました。
 「フレンチが王侯貴族の料理なのに対して、イタリアンは庶民の料理。レシピの工程も少なめで、自分の裁量でアレンジができるところが、性格に合っていました」とノブさん。
その店で十二年働き、そこで出会った(師匠と呼んでいる)先輩が独立したことで、自分の店を持つことを本格的に考え始めます。


偶然見つけた駒込
 最初は地元の松戸で店を開くつもりでしたが、師匠からのアドバイスも踏まえ、都内二十三区全域を対象に物件を探すこと約一年。物件サイトで見つけた候補地を確認するために、ある日初めて降り立ったのが駒込。候補にしていた物件は条件が合わず、周囲を散策している内に、今の店舗があるさつき通りに行きつきました。
 「駅前すぐの道なのに、なんだか昭和感があってのんびりしていていいなぁ」と一目ぼれ。地元の不動産屋さんを通じて、現在の店舗と巡り合い、今では住まいも駒込です。


 ダ・ノブは、カウンターとテーブル席が一つのコンパクトなお店。お客さんともコミュニケーションしやすく、地元の人の日常に根差して、何度も来てもらえるようなお店を目指しました。その目標通り、様々な年代の方から愛され、お店に合わせた季節の装飾を自作して飾ってくださるお客さんまでいるほどで、お二人もとても嬉しそうです。
 「八人から貸し切り利用ができるので、自宅のリビングのようにお友だちやご家族などで気軽に使っていただきたいです」と昌代さん。動物も子どもも大好きというお二人は「お子さん連れでのご利用も大歓迎。おもちゃもあるので気兼ねなくぜひ来てくださいね」と声をそろえる。

 「平日のランチはかなりお得にしています。特にトマトパスタは人気で、中毒性があると言って定期的に来てくださる常連さんもいらっしゃいます」とノブさんが言うと、「私もトマトパスタに胃袋をつかまれた一人です」と昌代さんが笑う 。
 またダ・ノブでは、限られたスペースでも、しっかり火力の出せる窯を設置し、美味しいナポリピッツァを提供しています。
 最近では海外からのお客さんも増え、「イタリアで食べるピザよりおいしかった」「日本に遊びに行ったイタリア人の友だちから、ここのプッタネスカ(パスタ)をおすすめされたので来ました」といった、グローバルな口コミまで生まれているとか。

 「おなかいっぱいになってもらいたいから、チーズの量もしっかり。熱々のうちに伸びるたっぷりのチーズを“ざるそばをすするように”食べていただくのがうちの正解です笑」と昌代さん。ピザはハーフ&ハーフで二つの味を選んでいただくことも可能です。ざるそばをすするように食べるとはどんなピッツァなのか、ぜひお店で試してみてくださいね。

インタビュー・文・絵 ぬみぃ

 

「Da Nobu Pizza al Forno」
東京都豊島区駒込2 ― 13 ― 7

お店のInstagramはこちら

※紙面に載せきれなかった話は、こちらで全文読めます

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