こまごめ通信vol.71(2025年4月号)ができました

 「こまごめ」を愛する人びと=「こまごめ人」が発行するこまごめ通信。こまごめ人お気に入りの人やお店、風景を紹介します。

 季節外れの雪が降ったり、急に初夏のような暑さがやってきたりした三月。今月は穏やかな気候だと良いですね。短い春を楽しみましょう。

工事と蕎麦が日常

 「ぼーくーごー!」本郷通りをはさんで向こう側の歩道から、工事の人が大声で教えてくれた。旧古河庭園沿いを駒込駅方面に進んでいたとき、滝野川小学校正門脇に、レンガのアーチが見えた。建物を取り壊す工事中で、今まで隠れていた部分が見えるようになったのだ。

 あれ何だろうね。トンネル? 橋かな?とこどもと話しながら、しばらく止まって見ていたら、工事の場所を通れるか気にしてるのだと思われて、交通整理の方が「通れるよ」のジェスチャー。ごめんなさい、ただ何か気になってただけで……と、慌てて「すみません! それ何かなーって」と叫ぶと、冒頭の通り防空壕だと教えてくれた。どきっとしたのは母だけで、こどもは「?」の表情だったけれど。

 至るところで工事している、最近のこまごめ。見慣れた景色の中にも、案外新たな発見があります。


 さて、工事見学はこどもの趣味だけれど、親子でお気に入りのものも。そのひとつがお蕎麦屋さん。

 蕎麦は良い。寒いときは暖かい蕎麦が沁みるし、暑いときは冷たい蕎麦がさっぱり食べやすい。そして、お蕎麦屋さんにはうどんもある! 幼児連れにはありがたい。

 昨年、霜降銀座に「扇家」が復活して歓喜した。ある日、蕎麦を茹でる店主が、「あっ」と声。お蕎麦の量をうっかり大盛りで茹でてしまったらしい。「申し訳ないのだけど、良かったら食べてもらえませんか」とお蕎麦をいただいた。幸運なハプニング。お茶目な店主の雰囲気は変わらない。以前の店舗が結果として一旦閉店となる直前、お店からのお知らせ貼り紙に「店主のメンテナンス等のため」一時休業させていただきますと書かれていたことを思い出す。現在お元気そうで何より!もちろんお蕎麦も丼ものも、相変わらずおいしい。

 もう一軒、「萬盛庵」も一押し。滝野川支所前通りにはお店が多くないので、以前は頻繁に訪れることはなかったのだけど、最近は四歳児のお気に入り。ジブリ「平成狸合戦ぽんぽこ」に影響されて、たぬきにご執心の彼は、萬盛庵のたぬき(信楽焼?)をかわいがっている。入り口前の大きいコは大人のたぬき、ドアを開けてすぐ左の小さいコは「たぬあかちゃん」と呼んでいて、中くらいのコは自分と同じくらいのこどもたぬきだと思っているらしい。

 白めの細い蕎麦、大きくて立派な海老天が魅力的。つゆの味も好みです。先日は餅好き四歳児に合わせて力そばを初注文。新たなおいしさにも気づいてしまいました。

 そんな扇家も萬盛庵も、かなりの老舗。こまごめの日常、今につながるこまごめ人の暮らしを支え、見てきたのだろうかと、ふと思いを馳せる。

くれまちこ(こまごめ十二年母四年)

ゴメスのこまごめでおかいもの(4コマまんが)

こまごめニュース

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