こまごめ通信vol.57(2024年2月号)ができました

 「こまごめ」を愛する人びと=「こまごめ人」が発行するこまごめ通信。こまごめ人お気に入りの人やお店、風景を紹介します。

 今月号は、こまごめのお店を編集部が取材して、店主やオーナーの想いを紹介する「こまごめぐるぐる」企画第二弾。第一回の取材店「NannaNap & coffee」さんが、「お料理も美味しく、いい日本酒もあって、同級生との飲み会でもよく伺っています。また飲みに行きますね!」と繋いでくれた「花わさび」さんを深堀りです!

こまごめぐるぐる vol.2 「花わさび」

親は板前、私はサラリーマンで経理をやっていた
23歳の時、手に職をという親からのすすめで和食の修行に出ました。

厳しい修行時代、江戸の名工からも学んだ
「登るなら、高い山を登れ」の精神で、銀座、表参道、赤坂、麻布など多数の都内の有名な和食料亭で修行を積みました。
修行の現場はどこも厳しい世界で、「働きに来ているんじゃない、勉強しに来ているんだ」という考えがベース。たくさん叱られましたが、当時の親方はその後 、江戸の名工にも選ばれた人で、様々な技術を学びました。

駒込の地で「花わさび」を開店したのは2012 年から
その前には東高円寺で、同じ「花わさび」の名前で3年ほどお店を開いていました。
地元は西ヶ原なので、駒込は学生時代から通っていた身近な場所です。
駒込の「花わさび」は、以前「かねこ」という和食店だったのを2011年12月に譲り受け、2012年1月に移転オープンしたもの。「かねこ」の前は、お寿司屋さんだったので、現在もあるキッチン前のカウンターはその頃の名残なんですよ。

家族と一緒に店を運営
板前だった父は仕込みを手伝ってくれています。
母はお花の先生をしていたので、店内に飾られているお花の担当は母です。
店の外のメニューに添えられているかわいいイラストは、社員によるもの。
元は駒込の学校に通っていた学生時代にバイトで働いてくれていた子なんです。

お米は、西ヶ原の小倉屋松屋米店さんから仕入れた宮城のひとめぼれ
今は入手困難の人気米と聞きます。
店で扱うお米や食材は、都度、美味しいと思うものを探して採用するようにしています。
ネタの良さだけでなく、作り手や扱う人の思い、ストーリーも大事にしています。

ご飯は土鍋の釜炊き、お味噌は複数種類を季節ごとにブレンド
「日本料理は日本料理であること」と親方から言われたことがあります。
昔からある日本料理の技術を継承していくことの大切さを説くものと思いますが、昔のものをそのままに頑固にこだわるということではなく、日本料理が続いてきたことの本質や意味合いを大切にしたいと思っています。

お味噌汁について、
お味噌は、田舎みそ・赤味噌・白味噌を、暖かい時期と寒い時期で配合を変えてブレンド。
出汁も、鯖節・鰯節・鰹節・昆布と複数種類で、しっかり味を付けた太い出汁にしています。

定番と旬の組み合わせメニュー
肉のメインは、
火曜:炒め物
水曜:とんかつ
金曜:からあげ
のことが多いです。

魚は、
鯖・ホッケ・鮭を定番に、
鰤・鰆・赤魚の粕漬など、
季節ごとに旬を取り入れています。

インタビュー、文、絵:ぬみぃ

花わさび 〒170-0003 東京都豊島区駒込1-26-3 小津源ビル 1F

ゴメスのこまごめでおかいもの(4コマまんが)

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 こまごめ通信編集部と、こまごめ好きな方、こまごめを盛り上げたい方の有志によって作られるコミュニティペーパーです。一年分の記事をまとめた本(一~四巻)は、フタバ書店さんで販売中。お問い合わせは、下記メールアドレスまでご連絡ください。


発行:こまごめ通信 編集部
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