こまごめ通信vol.60(2024年5月号)ができました

 「こまごめ」を愛する人びと=「こまごめ人」が発行するこまごめ通信。こまごめ人お気に入りの人やお店、風景を紹介します。

 今月号は「こまごめぐるぐる」企画第三弾。こまごめのお店を編集部が取材して、店主やオーナーの想いを紹介します。第二回の取材店「花わさび」さんから、「うちの後、二軒目に行く方も多いみたい」と紹介いただいた「KaFiRu(カフィル)」さん。カフィルの店主ナイさん自身、花わさびさんを訪れることもよくあるそうで。

こまごめぐるぐる vol.3  KaFiRu(カフィル)

駒込に店を開いて二十一年
 カフィルは元はバーとして開店し、その後壁を取り払って店を拡げ、アジア料理店として七年営業。他の料理もやってみたくなって、今はイタリアンやビストロ料理を中心にワインダイニングのお店をやっています。
 店の内装も五年くらいの間隔でガラッと変えています。自分で壁を塗ったりもしますよ、最近のペンキは性能がいいですね(笑)。
 二〇二四年の四月で開店から二十一年になります。今ではミャンマーの方も増えている駒込エリアですが、当時はそんなに多くなかったですね。

開店前の様々な飲食経験:和菓子屋・イタリア料理・エスニックカフェ・ミャンマー料理
 新宿の京王百貨店の和菓子屋さんで働き始めたのが、飲食に関わる人生のはじまり。その後、色々なお店を経験し、親が高田馬場で開店した「ナガニ」というお店でも一緒に働きました。
 ナガニはもう閉店してしまったのですが、メニューを引継いで、弟が巣鴨で「ChaBaNa(チャバナ)」という店を開いています。

ミャンマー出身。日本に来て三十年以上。日本の暮らしの方が長いです。
 高校生の頃に日本にました。当時ミャンマーは民主化運動が激しい時代でした。
 最初は山梨、その後、沼袋・西巣鴨・駒込と移り住んで、それからはずっと店も暮らしも駒込です。
 日本語学校にも通っていましたが、ほとんどの日本語はテレビで覚えました。親とはミャンマー語ですが、兄妹とは日本語で話しますね。

こだわりメニューいろいろ
 カフィルでは、今はワインに合う料理をメインに提供しています。
 料理は日替わりのものも多いのですが、
 ・カニとアボカドのタルタル(カニが入った日だけの特別メニュー)
 ・菜の花とホタルイカのパスタ(旬)
 ・ハンバーグ(秘密がいっぱい詰まったソース)
など、おすすめです。
 ワインは、スペイン、イタリア、アメリカなど様々な産地のものを用意しています。アメリカのカリフォルニアワインも人気です。

フランスパンは染井銀座商店街の「BAKERY NAO」さんのもの
 コロナ後は特に休みの日も駒込で過ごすことが増えました。
 プライベートでもよく買っているNAOさんのフランスパンをお店でも提供しています。
 コロナ禍のみイレギュラーにランチ営業やテイクアウトを行っていて、その時のメニュー「駒込バーガー」のバンズもNAOさんのものを使っていました。駒込バーガー復活のお声もありますが、食べた人の反応を見たいので、テイクアウトは実は苦手なんですよ。

仲間のような常連さんと育てたお店
 常連さんの半分以上はオープン時からのお客様で、地元の人が多いです。特に遅い時間のカウンター席は常連のお客さんだったりしますね。現在のパートナーと知り合ったのもお店を通じてです。
 写真が趣味で、お客さんと一緒に風景を撮りに旅行に行ったりしたこともあります。
 釣り好きなお客さんから白身魚をいただいた時は、ミャンマー料理のモヒンガを作ることもありますね。自分で作るモヒンガ の味が一番好きです。

 最近は二十四時閉店ですが、昔は深夜二時まで営業していた時代もあり、お客さんも元気だったので、閉店後一緒に三~四時まで飲みに行くことがちょくちょくありましたね。
 今でも閉店後(昔ほど遅くまでではないですが)向かいのスナックに行ったりします。
 閉店後に行くお店では、他の飲食店の人も集まっていて、近くの人と知り合う場にもなっています。
 常連さんとの関係が深いことで、昔は新しいお客さんが入りにくかったかもしれませんが、今は新しいお客さんも増えていて、雰囲気も変わってきていると思います。

ゆったり過ごしてくださいね
 ほぼ一人でまわしているお店なので、お料理をお待たせしてしまうこともあるかもしれません。前菜はなるべく早く出せるようにしているので、お酒と前菜を楽しみながら、ゆったり過ごしていただけるとうれしいです。お酒を飲まない方ももちろん歓迎です!

 インタビュー、文、絵 ぬみぃ

「ダイニングバーKaFiRu」 
東京都豊島区駒込二丁目七 ―一九 ナカマツビル一階

ゴメスのこまごめでおかいもの(4コマまんが)

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